アラフォーがん女子

39歳で卵管がん(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)と宣告を受ける。現在も闘病中。

2017年 夏 病気発覚時④

 

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 2017年7月20日 大腸内視鏡検査。

一昨日からろくに食べていません。

今日こそは検査が終わったらご飯が食べられる。

今日こそは病名がはっきりする。

病気が分かる恐怖よりも、早くどこが悪いのかハッキリしてほしい!

私のお腹はちゃんといつも通り空腹感を感じていました。

その気持ちの方が上回っていました。

連日続く検査、通院。

パパには

「よくそうしてられるな」

と言われました。

淡々と検査をこなし、今の状況に動揺せずにいる私の事が不思議だったようです。

 

大腸内視鏡検査

昨日と同じ検査室。

まさか昨日見ていて辛そうだと他人事のように思っていたのが、すぐ次の日に自分の身に起きようとは…

便を出し切る時間も計算してか、内視鏡検査の2時間ほど前に病院へ来るようになっていました。

 

大腸内視鏡検査の流れ

 数回に分けて合計2リットルの下剤を飲みます。

(それぞれの患者さんの前に2リットルの下剤が置かれ、ただひたすら黙って飲んでいます)

         ↓

トイレに行きたくなったら行きます。

         ↓

液体のような便になるまで行きます。

(便が指定された色になるまで出します。看護師さんにも確認してもらい、OKが出るまでトイレへ行き続けます。)

         ↓

看護師さんに呼ばれたら内視鏡検査の部屋へ移動して検査を受けます。

 

とにかく便を出す!

K病院はなぜかトイレが部屋の中になく、一旦廊下を出てから少し歩いた所にありました。トイレは2つ。一応内視鏡検査の患者さん専用という札が下がってはいましたが、下剤を飲んでいる患者さんは常に5.6人いらっしゃいました。

見た感じ50~70代の方ばかりでした。

 

私は普段から快便で、もう2日はまともに食べていないので看護師さんからすぐにOKが出る自信がありました。

下剤は自分で紙コップについで飲むのですが、500ミリットル程でもよおしてきました。

私が2度3度トイレに行く時点では、まだ他の人はトイレに立っていませんでした。

狭い空間で大人がただひたすら下剤を飲む。

目的はただ一つ。

便を出す!

 

段々と周りの患者さんに焦りがみられてきました。

2リットル飲んでも出ないと看護師さんに訴える人。

まだ2回しかトイレへ行ってないのに看護師さんチェックしてもらおうとする人。

「人間年を取ってもそう簡単に本質はかわらないんだな。」

心の中で思いました。

検査が怖くて付き添いの人と来ている人もいました。

段々とトイレも混み合ってきました。

待っている間に漏れそうです。

(念のため紙パンツ型のナプキンを履いていきました)

 

1時間かからず看護師さんからOKをもらいました。

やったー!

ところが検査の時間が早まるわけではなく、そこからただひたすら待つことに・・・

内視鏡の検査は、しきりの向こうなので、色々聞こえます。

患者さんの苦しそうなうめき声も・・・

不安をあおられます。

 

結局、待合室に残ったのは私一人でした。

せっかく便のOKが早く出たのに損した気分です。

おまけに

「じゅリンゴさんは、違う部屋で検査しますよ」

といわれる始末。

もう、不安しかありません。

 

通されたのは静まり返った手術室のような部屋でした。

 

続く

 

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