7月2日 リムパーザは抗がん剤じゃない!?
どうも!じゅリンゴ🍎です!
2017年 夏 卵管がんステージ2b(遺伝性乳がん・卵巣がん症候群)と診断され手術・抗がん剤治療を受ける。
2019年 1月 再発。 現在も治療中。
今日は現在服用しているリムパーザについてお伝えしたいと思います。
リムパーザは抗がん剤じゃない!?
リムパーザは抗がん剤ではありません。
がんの薬といえばイコール抗がん剤というイメージですが、リムパーザはPARP
(パープ)阻害剤とよばれるものです。
正常な細胞の場合、何らかの刺激によって細胞の中にあるDNAに傷がついても、「D
NAの傷を修復する仕組み」が主に2つ備わっていて、DNAの傷は修復されて細胞は
生存できます。
ところが卵巣がん細胞(私は卵管がんですが、卵巣がんと治療は基本同じですのでどち
らかといえば一般的な卵巣がんで説明します)では修復の仕組みのうち1つがはたらい
ていないことが多くあり、残った一方の仕組みでDNAを修復することで生き残ること
があります。
↓
リムパーザを服用すると
卵巣がん細胞ではDNAの傷を修復する仕組みがきちんと働いていないがん細胞にのみ
作用し、細胞死を誘導します。
リムパーザはDNAの修復の仕組みの1つを働かないようにする薬ですが、正常な細胞
では、修復の仕組みが片方残る為、細胞は生存できます。リムパーザがもともと片方し
か修復の仕組みが働いていなかったような卵巣がん細胞に作用した場合には、修復の
仕組みが両方とも働かなくなるため、DNAの傷は修復されず細胞死にいたります。
上記のような薬なので、卵巣がん・卵管がんになった人全員が服用出来る薬ではなく、条件があります。
・抗がん剤(白金系)が効いていた
・卵巣がん(卵管がん)を再発している。
私も再発する前から主治医にリムパーザのことは聞いていました。
リムパーザを使用する為に抗がん剤治療を受けていたと言っても過言ではありません。
その為、アレルギー反応が出た時も簡単に中止するわけにはいかなかったのです。
リムパーザが保険適用になったのはつい最近(2018年)、本当にラッキーだと思いま
す。
最初は卵巣がんだけだったようですが、乳がんでも種類によっては使用できるようになったようです。
医療の進歩に感謝です!